trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

いちごっこ

パスワードを忘れるくらい、ずいぶんお久しぶりで…。

とにかく多忙な日々を送っておりました。2月末から並行して9つのプロジェクト。高さ1.5m、長さ60mの年表を作ったり… などなど、そこらへんはおいおい紹介していくとして、取り急ぎのお知らせ・ご報告です。

4月から九州大学大学院の教員になりました。「統合新領域学府」という新しい大学院が設立され、そこの「ユーザー感性学専攻」で教えます。

所属は「人間環境学研究院 教育学部門」になります。複雑ですね。「学府」というのは教育組織、「研究院」というのは教員組織です。(大学院の)教員は何らかの「研究院」に属し、「学府」で作られたチーム(専攻)で教える…というかたちをとります。なぜぼくが「教育学部門」なのかは、ここではおいといて…。つまり、今後は統合新領域学府以外でも教えることがあるかもしれない、と言えます。

で。「ユーザー感性学専攻」のミッションは、様々な専門分野を「感性」をキーワードに横断させ、学問の縦割りから脱却することです。そして、従来までは曖昧であるが故に研究対象にされなかった、ユーザー(生活者・消費者だけでなく、デザイナー等の作り手・送り手を含む)の感覚的・感情的・直感的・創造的な特性を科学的に解明し、コミュニケーションやデザインの実践へと結びつけることを目的としています。
もっと詳しく知りたい方はこちらとか:http://scienceportal.jp/HotTopics/opinion/52.html

九大のあらゆる分野から先生方が選ばれ、教鞭をとります。生徒(40名)の中には社会人もたくさんいます。「感性」を切り口にしているという面でも類をみないですが、これだけバラエティに富んだ、実践を前提にした講義・演習が担保されているところも少ないかと思います。

特に、現時点で「ファシリテーション」が学べる大学・大学院は全国にほぼありません。日本ファシリテーション協会会長の加留部さん、そして(元)子どもプロジェクトの目黒さんもいらっしゃいます。興味のある方は入学を検討してみてください。ぼくは少なくとも?3年はいるかと。

今回は、ロゴマークをはじめとしたUIアプリケーションもデザインさせて頂きました。ロゴマークは、(あり得ない)タイトなスケジュールの中、デザイン案を30名弱の先生方に一斉送信して共有を図るという(身の毛もよだつ)プロセスを経て完成したものです。今後いろんなところで使われていくと思いますのでよろしくお願いします。ウェブサイトは4月下旬には完成するかと思います(何せばたばた…)。

ということなので、小国・杖立を離れて福岡に引っ越します…。
ラボえほんのくにのこと等、お知らせしなくちゃいけないことは、まだまだありますが、それはまた後日に…。

写真は、イチゴを食ってる時「だけ」おとなしいつぐみ。もうすぐ1歳3ヶ月。

April 13, 2009