trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

WeAreGoingToMakeYouFreak.

午前中。2件入稿。引っ越してから自宅がブロードバンドになったので、仕事のスピードが上がってきた。これほど違うもんなのかと日々痛感。

(なけなしの)集中力を持続させながらいくつもの仕事を同時に進めていると、リズムが非常に大事になってくる。リズムが狂うと発想も止まる。それぞれの仕事で、集中する一定の思考時間が必要で。その中でタイミングよく情報が手に入れられ、スムーズに手を動かせるってことが、とても大事。(ぼくの場合)

作業が何かをきっかけに止まってしまうと別の作業をつまみぐい。すると、無意識のうちに思考が薄く?なってしまう。一度離れると、その時の思考まで戻すのは難しい。全く違うことを同時に進めているときは特に。そんな時は結果できたものがスカスカだったり。ナローバンドで過ごした3年間は、ぼくにとってとても大きな3年間だったのかも。ラボは相変わらずそのままですが…。

午後。熊本から某証券支店長Yさんが来ラボ。ぼくに紹介したい会社があると、mbsの方を連れてきた。mbsは、創業8年目でQボード上場。かの大前氏からも出資を受けているという、ベンチャー。

(要は、営業にいらしたんだけど)ここのホームメイキャップという商品、おもしろいです。クラック等で劣化した住宅・土木構造物の外壁等に、特殊技術からなる薄いコーティングの施工を行うことで、強度を保ちながら少ないコストで補修が実現できる。細かいとこは、このページを見てみてください。

見せてもらったサンプルのひとつは、スポンジにカラーコーティングを施したもの。どんなにねじっても剥がれない程、吸着力が高い。コーティングの下地にグラスファイバ等のシートを挟んで、多様なテクスチャが可能なので、「漆喰風」なんてこともできる。まぁ個人的には、そういうのは本物の方が好きなんであれなんですが、ストリートファニチャーや手すりの塗装剤として使うと、劣化を防ぎながら「感触」を楽しめる面白い素材として使えるかもしれませんね。

透明なやつもあるんで、型枠を使って、極薄の透明外壁(or窓)なんてのもできるかもしれません。ポリカーボネートより耐候性はあるんじゃないでしょうか。塗装材・補修材としてだけでなく、特に、土木・建築・プロダクトデザイン業界の方は、この素材を知っていると、ずいぶん表現の幅は拡がるような気はします。参考までに。

夕方から大分市へ:写真。途中、モロゾフで舌鼓。
今日来ているTシャツは、わっとくんとこ、サンサバのオリジナルTシャツ。ユナイテッド・アスレで着心地抜群。まだ残っているみたいですよ。みなさんもよかったらー

bgm: Sunday Server.

あさがお

茶のこが7周年だそうで。おめでとうございます。

長かったんだぁ…と思っていたら、triviaも7周年だということに気づく。。知人6名に想い出を寄せてもらい、フリーペーパーを発行したのが、7年前の7月下旬(日にちは忘れた)。この7年間でぼくは成長しているんだろうか。

1「みんなのため」を理由に、ちっぽけに扱われていることがら
・公共性を制度で定義するのではなく、度合いで捉えること
・合意形成よりも、自分も含めた個人的愛着の保障を優先すること

2「専門分野(業種)」を理由に、ちっぽけに扱われていることがら
・専門分野を持たないこと
・「風景を創る」「風景を見立てる」「何もしない」という感覚で問題に取り組むこと

3「お金のため」を理由に、ちっぽけに扱われていることがら
・企業単位や行政区単位ではなく、居住区からの文化的拡がりを尊重すること
・経済価値に収束しない「まちづくり」に取り組むこと

これは、triviaを始めた時のポリシーのようなもの。自分が当時考えていた社会の矛盾だとか問題だとか。それを解決していくために、どういう「trivia=ちっぽけなことがら」に目を向けるかってことです。そして、そのためにはどうするかっていう。(今では講演のネタに…)

初心忘れるべからずってんで、何かに取り組む度、これにフィードバックするようにはしてるんですが… あれです。これに執拗に取り組んだら、社会不適合者です(すでに?)。「仕事」をして食っていくためのポリシーとして問題ありだし、物理的に身体が足りるわけありません。

でも当たり前、とも言えます。世の移ろいに左右されない普遍的な(つまり抽象的な)姿勢をポリシーにしようと、決意したのですから。20代半ば。まだ見ぬその先の茫洋とした人生に、無限の拡がりを錯覚していたのかもしれません。

この7年間で随分、日本のNPO(官・民の中間組織)も育ってきました。んで、(ある面では無責任な)地方分権が進んで民間が介入し、地方行政の「風景を見立てる」ためのデザインのクオリティーも上がってきたように思います。大学も独立行政法人化し、社会との接点が急激に増えました。というか、自覚しているこの変化の早さは、自分が無知だったことに起因する面もあるかもしれません。

企業もCSRが必須の時代に。環境への配慮も「美の形式」として市場に消化されつつある。一方、地域格差が拡がっている。経済格差を言い訳に、文化の格差が顕著になってきた。

社会は変わっている。命の短さも分かってきた。支えるべき人も増えた。そんな中でも、前衛ではなく、後衛でもなく、普通でありたい。「普通」の中に揺らめく襞の機微を、限りなく貪欲に見つめていきたい。その気持ちはいつまでも持ち続けたいなと思った7年目。夏。髪のびすぎ。

bgm: 思い出俄爛道 / 空気公団

明後日朝顔リーフレット

お昼から、FMおぐに番組審議委員会へ。うなぎを食べながら談笑。新しいスタッフも入り、心機一転!だそうで。がんばってくださいね。

夕方。CAMKから「明後日朝顔プロジェクト熊本2007」のリーフレット、看板、缶バッチ、ドコモダケシャープペン(おい)が送られてくる。ありがとう。リーフレットには、熊本市、天草、そして杖立の情報が載っています。5万部刷られたことを話したら「さすが美術館、スケールが違うな」とは杖立の人談。笑

 

カキノくんDM

しろつめさんからカキノくん個展のDMも届く。ありがとうございます。詳細はこちらで。熊本での初個展。結構な量なんで「ブロマイドとして使ってください」とはしろつめさん談。笑 しかしそれは丁重にお断りします。

さて。(絵はんこアイドル)カキノくんの九州行脚日程も続々決まってきているようで。cafe neiでは、8月14日と15日。なぜかぼくは13日に呼ばれてます。(なぜ?)
そんなcafe nei では、8/4、5にミステリーハンター・諸岡なほ子さんのトークショーが開催だとか。詳細はこちらで。

カキノくんDMの隣に写っているのは、先日もお知らせしたムツロマサコさんの絵本展DM。友人のコピーライターがことばを綴っています。こちらは29日まで。福岡・今泉にて。詳細はcafe azulのブログで。

で。ちはるさんの「風になれば」があっちっちサミット2007のテーマソングに選ばれたんだとか。おぉ。いい曲ですもんね。CDはまだないみたいなんですが、あっちっち…のサイトで(何と)ダウンロードできます。この機会にぜひ。詩に込められた思いを聞くとさらにぐっときたりします。トークもあるみたいなんでお近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。