trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

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「まちの写真屋を考える 報告展」が始まりました。受講者の集合写真。ぼくの隣にいるのは坂元先生。今回は、先生やアルバスの酒井さんも受講するという異例の演習に…。

展示内容は、実際行ってみて感じてもらうとして。今回の演習の成果は受講者それぞれのポートレイトとして見立てました。考えるとはそういうこと、という一言に尽きると思います。

展示を延長して欲しいという、うれしい要望も入ってきました。受講生それぞれの「考えたこと」が伝わった証拠だと思います。みなさん、めげずによくがんばってくれました。ありがとう&おつかれさま。

8月14日には、カメラ日和の編集長さんたちもいらっしゃって、ワークショップ&クイズ大会を開催します。詳細はこちら。アルバムを作る際には、普通は、写真を撮って言葉を付けます。でも、今回は、言葉に沿って風景を見立て、写真を撮ってもらいます。

その言葉(24の問い)は、まちと自分との距離、カメラで撮るという必然、そこらへんの豊かな関係を感じられる言葉たちを選んでいます。お盆まっただ中であれですが、ぜひいらしてください。クイズの景品は、某デジタル一眼レフですよ。

8月18日は学生の企画『写真で元気になろうーまちの病院とまちの写真屋の活用法』を開催します。講師の小野村医師は、なんと受講生のご主人。興味のある方はぜひ。
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8月18日(水)18:00−19:00 / アルバス写真ラボ2Fにて
講師:RKB今日感テレビホームドクター 小野村健太郎
入場無料(先着30名・予約制)
予約・お問い合わせ:アルバス写真ラボ tel. 092-791-9335/info@albus.in
テーマ:小野村医師の患者塾『写真で元気になろうーまちの病院とまちの写真屋の活用法』
小野村医師のメッセージ:
実は、写真には見えない効能があるんです。写真を撮ったり撮られたり、写真を整理してすてきなアルバムをつくったり見たりすることで、お年寄りが元気になったり、脳波測定や唾液分析によりストレスが低減することが分かっています。今回は、「写真で元気になる」ことをテーマに、健康づくりに応用できる写真の活用法などをお伝えしたいと思っています。アンチエージングやダイエット、認知症のお年寄りにも写真が思わぬ役割を果たした実例をご紹介しながら、アルバスを町内の集まり場にして写真を通じて皆さんが元気になる試みを提案します。
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続けて、お知らせ。

9月26日〜28日に山梨・清里にて開催される「第3回 つなぐ人フォーラム」に参加します。リビングワールドの西村佳哲さんにお誘い頂きました。西村さんと一緒に45分のセッションを担当します。

このフォーラムは「人をつなぐ」をキーワードに全国から多彩な人たちが集まるそうです。どっぷりと楽しめる3日間みたいなので、特にファシリテーションやインタープリテーションに興味のある方はぜひぜひ。

実は、9月22日、23日、もしかしたら25日にも福岡でしゃべらなくてはいけないかもしれません。かなりハードな日程になりそう。ここらへんのお知らせはおいおい。体調にきをつけてのぞみます…。

20100805-IMGP1148.jpg部屋に飾っている絵、というか、つぐみが水彩で描きなぐったもの。こんな絵がうちにはいくつか飾られている。

 

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先日、つぐみがボールペンで何かを描いていた。「まぁるかいて、ちょんちょんちょん」と。今まで描きなぐるだけだったのが、丸の中に点々をレイアウト。ぼくは思わず「すごいなー」と、つぐみの頭をくしゃくしゃになでた。

昨晩。帰宅するとつぐみはすでに寝ていた。アタモが「つぐみ、すごいとよー」と3冊のスケッチブックを拡げて見せた。

 

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わかるだろうか。50ページくらいあるスケッチブック、その3冊全てに「まぁるかいて、ちょんちょんちょん」を描いているのだ。涙が出た。笑いすぎで。得意げに次から次にページをめくっていく、つぐみのすました顔が思い浮かぶ。

さらに、この「まぁるかいて、ちょんちょんちょん」は「人」らしい。「これ、ママ」「これ、パパ」と指し示すそうな。笑いが止まらなかった。確かにぼくはあの時褒めたが、そのレスポンスが想像のはるか斜め上。

子育ては大変だ。ほんとうに大変だ。理解できない、伝わらない、あり得ない。そんなことが日々次々と、淡々と起こっていく。働きずくめのぼくに代わって、24時間つぐみと一緒にいるアタモはもっと大変。1人の自由は、全くない。

でも、だ。それでも、我が子が時折見せるこれらの振る舞いは、揺るぎのない濃密な色合いを帯びている。ぼくがこうしてブログに綴るのは、それはぼく以外の誰かと、この色合いを共有したいと強く願うからだろう。

子どもとはそういうものなのだ。親の手にはおえない。両手を思いきり、力いっぱいひろげても、届かない。だからこそ、かけがえのないものなのだ。

bgm: 公共広告機構 CM 『黒い絵』(youtube)

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ゲド戦記を見ながら、自分の睡魔と戦ってるご様子。