昨日はI市で打ち合わせ6時間…(打ち合わせ場所まで片道2時間半…)。福岡で徹夜後打ち合わせに向かい、杖立帰りは23時。弱音ははきたくないがさすがに… あぁやめとく。
戻ってきてGマキとサクラ嬢と一杯。杖立独身衆にサクラ嬢もてもて。(今日はごめん)
先日、クリスが来ラボ。クリスはPh.D.(humanistic geography)目指して、日本にフィールドワークに来ています。ぼくと違ってまじめに論文を… 略。オギュスタン・ベルクやイーフー・トゥアンや…の話を久しぶりに(やばい)できました。
ベルクと言えば、最近購入した某専門誌(2005年発行)に、九州のとある温泉街のことを辛辣に批判してました。
「最初から温泉(質)だけではなく、風景や環境やまちの雰囲気という<霊(ゲニウス・ロキ)>を大事にしていたら、そういう羽目(ベルクは、その温泉地を殺風景な臨海温泉工業地帯と揶揄)に陥らなかったと思われます。」
と。
人気がある温泉地ですよ。だからこそベルクはそう苦言を呈したのかもしれません。これを町の人がみたら悲しいだろうなぁと思いつつも、ぼくも同意するところがあるのは事実。
このアドバイス?から、(ぼくらが対峙すべき)1つの問題は、ベルクが「これじゃいかん」と思った風景を「これっていいよね」と思ってる(特に若い)人たちが増えてきていることだと。これは次世代まで影響する風景の美意識に関わってくることだと思いますが、これは機会があれば改めて書くとして。
もう1つの大きな問題は、温泉が当たり前のように「観光資源」と思われている今の時代です。温泉に寄りかかり過ぎると、近い将来<ゲニウス・ロキ>が怒り出す時が必ずやってきます。
今年はじめに杖立の人たちに「人が居て、お湯がある」というコピーを提案しました。そろそろいいかなぁと…。どれだけの人がこれを覚えてるか分からないけど、今後ことある毎に(静かに)ぼくはこのコピーを使っていこうと思ってます。30年後くらいにこのコピーがコピーとして成り立たない時が来ればいいなぁと切に願います。
写真:右がクリス。左が…(まじで狙ってないよな)
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追記:
イーフー・トゥアンといえば、ミドルランドスケープ。(強引?)
こんなシンポが近々あります。おすすめ。