trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

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某アパレル会社関連のサイトを作成することになり、打ち合わせ&ショップ巡り@天神。セレクトショップ4(or6)店舗のサイトデザイン。

予算の関係から統一のフォーマットを想定していたけど、比較的カジュアルなラインから高級志向のものまで店舗毎の客層・ブランドイメージが異なるため、インターフェースにもバラエティが必要と判断。取扱ブランドの特徴を見極めながら差異化していく作業になりそう。撮影も必要。まずはモデル捜しから。毎度これが困難で。。ショップのカラーを出していくには2人以上必要な感じ。

その後、某社にてプレゼン&勉強会。ぼくが中心的に係わった伊万里市・大川内鍋島窯跡、Mプーさんが係わった西都市・日向国府跡、Kティックさんが係わっている唐津市・蕨野の棚田、それぞれの保存管理計画の有り様を概観した。

前者2件は、国指定の史跡であるが、蕨野の棚田は「文化的景観」。昨年4月に改正・施行された文化財保護法にあわせて、ずいぶん浸透した感のある文化的景観ということば。一方で他の制度との兼ね合いや、前提としてる曖昧な価値基準という点から、なかなか指定後の有用な活用・実践まで結びつきづらい気がしている。

というか、そもそも「景観法」や「文化的景観」を駆使し、地域にとって有用な景観の活用・保全を実践できる(体力のある)自治体およびコンサルが全国にどれだけいるのだろうか。特に地方ではこの問題はとても大きいように思う。個人的にはそこらが気になる。

これからのまちづくりというフィールドでは、「景観法」「文化的景観」だけでなく、「文化芸術振興」「創造都市」あたりまでの制度を熟知した人材を育成していかなくちゃいけないと思う。高い志に基づいた計画が、実践を前に潰えないために。