trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

提灯の木型

午前中。福岡インテリア研究所@大川へ。Mさんと某事業の打ち合わせ。情報を共有できたんで、少しは明るい兆しが見えたような。本腰入れんとな。
せっかく大川に来たし!ということで、その後、広松木工さんへ。しっかしほんといい仕事されてますねー

夕方から八女に移動。伊藤権次郎商店へ。今、提灯をベースにした2つのプロダクトをデザインしていて。その技術的な相談。写真は、提灯の骨を巻くときの土台となる木型。銀杏の木でできているそうです。提灯の種類だけ、この木型があるそうで。これを眺めてると、いろんなアイディアが生まれてきます。楽しい。

その後、八女の商工会議所へ。某事業の打ち合わせ。さぁ年末まで大変だ… ごほっ。

 

estnation

もうしばらく経ちますが、moritomoさんのサイトをリニューアルしました。NAJA SPORTSとestnaitionのコレクションはどんどんアップされてる模様。(ちょっと高めだけど)みなさんぜひぜひお店まで。

12日は熊本県立大学で講演。住居環境学専攻の3年生を中心に、2年生・4年生も聞きにくるみたい。若い刺激を受けてきます。14日(※追記:15日でした。すみません)は、矢部川SOHOキャンプで講演。詳細はこちらに。一般の方達も参加できるみたいなので、興味のある方は申し込んでみてください。木曜の14時なので会社をさぼって!…

うみ

大陶磁器展へ。1日目。キャンセル待ちが出る程の大盛況!のパネルディスカッション…には出らずに、陶磁器をじつくり眺めました。個人的には残念ながらびびっと来るものはなかったけど、アタモは気に入った急須を見つけてご満悦。とにかく海鮮をたらふく食った一日でした。せっかくの天草だしねー

2日目。午前中、丸尾焼で少し挨拶をして、藤原さんの講演へ。ブランディングの話から天草謹製の目標まで。
藤原さん曰く「ブランドは、差別化→競争…ではなく、当たり前に戻していくプロセスにしか見いだせない」とのこと。至極共感。その中で、天草謹製というブランドは、審査機関を置くことで「作り手と使い手のコミュニケーション・ツール」として機能することを念頭に置いているそうです。今の時代において、地域ブランドが特に必要とする機能ですね。

例えば最近、東国原さんの顔のシールが貼られた商品が出回っていますが、これは旧来のブランディングです(ぼくの考えですよ)。非常にもったいないし、危険だなぁと。ちょっとしたきっかけで、消費者は離れていきます。お金と東国原さんのタレント性に依存したブランドなので、東国原さん本人にも過度の負担が強いられる。

以前話した「まちの臨界点」を想定していないんですね。この時の日記で言ってる「飲み会」というのが、生活の中でコアになる「コミュニケーションの機会」です。地域ブランドは、そのほとんどが企業のブランディング手法を援用しているだけなので、独自のコミュニケーションの仕組みが確立されてないんですね。ていうか、企業が金儲けしか考えてないというのがそもそもの問題なんですが。

宮崎の場合、そこらへんをきちんとマネジメントできたら、商品のクオリティも、消費者の安心感も、地域のアイデンティティも高まるはずです。イニシャルコストはかかりますけどね。これは宮崎県庁さんあるいは3セクの役目じゃないでしょうか。就任当時に、ブランドマネジメントを行う主体(宮崎県に属するNPOだとなお良)を立ち上げておけば、地域に還元できるコミュニティ・ビジネスとして成立していたでしょう。(今からでも遅くないですよ!)

 

収穫するのかよ!という感じで

閑話休題。午後から丸尾焼に移り、明後日朝顔の種の収穫。写真は、まだまだがんばってる朝顔。

 

みんなで収穫

こんな感じで収穫。

 

地道。。

種を集めている様子。じ、地道です。。みんなで黙々と…。右上の青いの着たのが日比野さんですね。10日に、金沢21世紀美術館で収穫祭があるんですけど、これ全部ですよ。おそろしい。。みなさん、ぜひぜひ手伝いに行ってください。熊本から2名は来て!とのことです。(ごめん、おれ無理。。)

作業後、黒田さんのお話を聞く。印象的だったのは、(モダニズムと解されている)「そぎ落としていったような形に見える」という質問に対して「かわいい、と言われるとうれしい」と答えられたこと。ここでの「かわいい」というのは、形が持つ必然性とともに垣間見える黒田さんの個性ですね。↑の藤原さんの「当たり前に戻していくプロセス」と通じるお答えです。

小国町に坂本善三美術館という、誇るべき美術館がありますが、この坂本善三氏も絵を描き続ける中で「当たり前に戻していくプロセス」を辿ります。氏が目指していたのは「日本らしさ」ではあるんですが。そのプロセスが「抽象化」なんですね。ここらの話はまた機会があれば。

で、夕方に解散。ほぼ同時に発ったんだけど、帰りの車中で「鹿児島に着いた」と日比野さんからメール。鹿児島が近いなんて!… やっぱ遠いなぁ天草。途中でメシ食ったりしたら4時間以上かかるもんなぁ。でも、27、28日にも行かなきゃなんですよね。。誰かぼくの代わりに行きませんか?(だめ?笑)
丸尾焼の工房で日比野さんと楽しい作業がありますんで、興味のある人は連絡くださーい。

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今冬開催に向けて、着々と?準備が進んでいる「日比野克彦 HIGO BY HIBINO」展。その模様がこちらの「HIBINO CHANNEL」から見れますよ。Iさん@KABの力作!
前半は、ぼくもちょこちょこ出てます。