trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

DESIGN SIGHT

一気に更新します。

7日。ふと目を覚ましたら6時前。ばったばったして福岡空港へ。何とか8時の飛行機に間に合ったものの、1泊2400円の空港駐車場を使うはめに。あいたた。
羽田のカフェでアップルパイを食らった後、FUJIFILM本社へ。Yさんと合流して、FUJIFILMのCさん・Tさん・(もう1人の)Tさんと打ち合わせ。せっかくミッドタウンに来たしということで、打ち合わせ後、DESIGN HUBへ。明日から始まる「九州のブランドデザイン展」の様子見。その後、21_21 DESIGN SIGHTの「200∞年 目玉商品」展へ:写真。日比野さんらしい設えだったなぁ。

ミッドタウンを離れて、国立新美術館へ。文化庁メディア芸術祭をのぞく。
う〜ん。。空間が作品数に負けている気が。。もうちょっと作品の魅力を引き出す工夫があってもよかったんじゃないかなぁと。展示は作品の情報を知るものでなく、体験するものであって欲しいと思うんですけどね。そんな趣旨じゃない、と言われたらそれまでだけど。最近は、観る側も「情報を知るように眺めている人」が多くなっているようで、気になります。

一旦、ホテルに戻った後、セルリアンタワーで(ホノルルを目指してる)Eさんペパボイエイリくん・Gさんと合流。近くの沖縄料理屋で談笑。イエイリくんとは7年ぶり? 中身の濃い話ができました。ごちそうさまー

 

日比野さんの事務所にて

8日。午前中、ホテル近くのスタバで作業。午後から市ヶ谷へ。Mさんと合流した後、某出版社の社長さんと打ち合わせ。一緒に取り組めるアウトプットを探る。

夕方、Eさんと渋谷で待ち合わせをして、ヨネツさんのアトリエへ。わぁひさしぶりーという感じで話をして、同じ建物の日比野さんの事務所へ遊びに:写真。沖縄でアートセンターを開きたい、という方達がいらっしゃってて、ぼくらも交えてお話を。ゴトウさんともやっと会えて満足。

 

NIPPON VISION

事務所を出た後、Gさんと合流。NIPPON VISION EXHIBITION@D&Dのレセプションへ:写真。
EXHIBITIONでは、47都道府県から選ばれた伝統的工芸品を購入できる。熊本からは、trivial productsでもおなじみ、栗川さんとこの来民うちわ。お時間のある方はぜひぜひ。

ちなみにぼくが購入したのは、岐阜の丸直製陶椀(つぐみ用)、北海道のKAMI GLASS(つぐみ用)、山梨の印伝ペンケース(アタモ用)、岡山のマスキングテープ(自分用)。
名産品をつまんだ後、中目黒に移り、鍋に舌鼓。ほろ酔いでホテルに帰宅。

 

shiodomeitalia

9日。午前中、スタバで作業。昼から再びD&Dへ。ナガオカさんとNIPPON VISION 担当 ノグチさんとお話。

NIPPON VISIONのコンセプトに掲げられている「ジャパンブランド(正式名称:JAPANブランド育成支援事業)」とは中小企業庁の事業。つまり、国の施策において、地方の活性化が必ずしも効果的に実現できなかったことが、本プロジェクトの契機となっている。

「ジャパンブランド」全てにおいて、無駄にお金が使われたわけではない。事業の結果、確かな「モノ」が産まれた地域もある。さらに、国が「従来までの資本主義的感覚」で想定していた主体にはお金が落ちている、という言い方もできる。

デザイナーに因らない問題を整理すると、「従来までの資本主義的感覚」を基礎としたデザイン・ストラテジーとコストバランスが、現代の「自立すべき地方」を想定したものではなく、また、結果産み出された「文化度の高い商品」の市場と販売を見越したビジョンを示しきれていなかったことが、地方に行き詰まりを感じさせている要因と言える。
さらに、その結果に盲目的になってしまう現場の人たちも少なからずいることが、現場サイドの切実な悩みでもある。

つまり、このNIPPON VISIONは「ジャパンブランド」という1つの取り組みに収束するプロジェクトではなく。
「国(東京)から地方へ」という文脈におけるデザイン・ストラテジーの有り様、地方の個性を活かした地方(現場)発のデザイン・ビジネスの可能性、そして「売り場」を介した「生活」と「デザイン」のより望ましい接点の創出等、地域に根ざしたロングライフデザインにまつわる、普遍的な課題に果敢に挑もうとするものなのです。

という感じで今後の展開を気にしながら?久品仏を後にし、shiodomeitaliaへ。「FABRICA LES YEUX OUVERTS 将来を見据えた目」 を鑑賞。いい展示でした。涙出そうになった。

19時頃、空港へ。雪が心配だったけど、無事フライト。1時くらいだったかな、帰り着いたのは。久しぶりにつぐみの顔を見て就寝。

+

7日に、orangeさんが、隣に小さなかわいい書店「橙書店(だいだいしょてん)」をオープンしました。わーわー(歓声)。その様子はアノニマ・スタジオさんのページ望雲さんのブログにて紹介してあります。オーナーたじりさんの想いのこもった、素敵な書店です。
ぼくは、挨拶状やしおりのデザイン等をやらせてもらいました。カキノくんにも手伝ってもらって。これ。ぜひ遊びに行ってくださいね。(おつかれさまでしたー)

+

KABのIさんの力作!(しつこい)
くまもと「まち×ひと」チャンネルの九州放映のお知らせです。

KAB(熊本)  2月11日(月・祝) 10:30〜11:25
KBC(福岡)  2月11日(月・祝) 10:45〜11:40
NCC(長崎)  2月24日(日)   15:00〜15:55
OAB(大分)  2月11日(月・祝) 14:59〜15:54
KKB(鹿児島) 2月11日(月・祝) 10:00〜10:55

熊本市街地に潜む?キーパーソンが目白押し、だそうです。みなさんぜひぜひ。

20080205-01.jpg
20080205-02.jpg
20080205-03.jpg
昨日は開湯祭 Vol.2。盛りだくさんの中で、杖立プリン伝説(Nさんありがとうございます)はもちろんこれから面白くなっていくと思いますが、「朝顔風船飛ばし」と「消灯式」が、今回は特に重要な表現(と言いたい)だったと思います。

「朝顔風船飛ばし」は、今秋にとれた朝顔の種を風船で飛ばすもの。いまいちの写真で申し訳ないですが、とても迫力のある美しいものでした。真っさらなとこからの、このアウトプットはそう簡単にできるものではなく。また、「消灯式」は、数分間だけ温泉街の全ての灯りを消すというもの。こういう関係の仕方のアイディアが出て、取り組めたこと自体がとても意味あることで。

何だか分かりにくいとは思いますが、詳細に解説するのも何かあれなので、杖立の方達が潜在的に持っている資質がしみ出ているのがとても素敵だという、そういう感じです。

今日は午前中作業をした後、午後から某地域の観光協会へ。商品開発のエスキース。昨年末にデザインした試作品を、春に向けてクオリティをあげていく。関わっている方たちがやる気に満ちているので、とても楽しい。同時にCIも考慮していこうと思う。

場所を移り、某ファミレスにて某地域の観光協会の方と打ち合わせ。「いい人材はいないか」と相談を受ける。企画力、マネジメント力、人柄…とかとか言われても、そう簡単に見つかるもんじゃなく。わざわざ本州から来られたのに「いないですよ」で終わるのもあれなんで「あなたがなりましょうよ」と言ってみる。本人(やや)やる気に。きっとこういう人(当事者になれる人)が必要なんだと思う。

その後、夜から某地域の観光協会へ。来年度の方向性や現在の問題点を共有。今日は観光協会三昧?

+

今日の気になるアート:
Frozen Grand Central (vimeo)

どんどや

めろめろで更新できんのやないん、というつっこみもありましたがそういうわけではなく。めちゃくちゃ多忙だったわけで。(北の国から風)

お祝いメッセージ、ありがとうございました。いやぁ…ほんとうにたくさんのメッセージを頂き感無量。つぐみが大きくなったら見せてあげようと思います。来週明けには少し落ち着くので、みなさんにお返事できると思います。相変わらず遅くてすいません。本当にありがとうございました。

ばたばたしている理由の1つに、2月3日(明日)の杖立でのイベント準備があります。開湯感謝祭 vol.2
Vol.1は14日にありました:写真。

この祭は、来年度から始まる由布院温泉(大分)・武雄温泉(佐賀)との連携企画「九州三湯物語」のプレイベント。プレではありますが、杖立にとっては、とても大きな意味を持つイベントで。今まで杖立ではできなかったことが、モリモリと盛り込んであります。いやぁほんと、杖立いいかんじです。年度末にかけて様々なメディアとりあげてくださるみたい(ありがとうございます)

明日もきっと楽しいので、おひまな方はぜひいらしてください。詳細はこちら。珍しく?ぼくも終日いますよ。あ、こっちは雪。福岡・日田方面からだと大丈夫だと思いますけど、熊本、別府、八女・山鹿・菊池方面の人は特にきをつけて。今日、八女→小国で、スタッドレスつけて四駆で何とか通れるくらいでした。

 

知事室

実は29日にも九州三湯物語の関連イベントがありました。由布院の桑野さん、武雄の樋渡市長、熊本県の佐伯さんの講演および交流会。こちらも盛り上がったみたいです。
みたいです、というのは、ぼくはこの日はいれ違いで(熊本)県庁に行っていたから。潮谷県知事と昼食を食べながらいろいろとお話をしました:写真。

えほんのくにの話がメインだったんですが、時期選挙に出馬しないと決めた本当の理由等、ゆっくり話を聞くことができました。(ぼくが言うのもなんですが)潮谷さんはほんと理知的。不出馬は冷静に吟味した上での結論。今後は立場どうこうではなく、一個人として一緒にいろいろやれたらと思うのでした。

 

和独楽椅子

で、八女の方も年度末に向けて落とし込みを。写真はコマを成形する際に使われるロクロ技術を使って作ったもの。というか、コマを大きくしたもの。コマを座面に見立ててスツールをデザインしています。ここからさらに手を加え… 遅くとも夏くらいにはきちんと商品化できるといいなと思ってます。
実はこの日この時に、アタモより陣痛の知らせ。「伝統工芸どころじゃないんで」と切り上げさせてもらい、自宅に戻ったのでした。

 

コマ体験会

八女の伝統工芸会館では、2月3日までコマや提灯、石灯篭などの伝統工芸体験会・展示会が開催されています。お近くの方はぜひ。(ずいぶん飛ばしますが)昨日は福岡へ。荒井さんMAYAMAXXさんたけくん(!)のアートライブおよび目黒さんを加えたトークセッション。近々のイベントで荒井さんに来て頂こうと思っていて、ご挨拶がてらおじゃましました。
会場についたら、おひさしぶりな人たちがたくさん!いやぁそれだけでも行ってよかった。

印象に残ったのは、まず荒井さんの言葉。宮沢賢治さんの世界には穴がぽこぽこ開いていて、その穴の中に入った後に宇宙に繋がる、というようなこと。うんうん。
穴を見つけた時、大概の人が逃げてしまう。たまに穴を作った人のせいにしたりして。穴こそが最も公平なる創造の源なのにね。

目黒さんの「児童文学の本質は、生の肯定だ」というよな言葉も印象的。
ぼくは「何故生きるのか?」という問いは愚問だと思っていて。生きることに理由がないのが本来で。思考という可能性を手に入れた人間は、同時に生きることの理由まで問わなくちゃいけなくなったんじゃないかと。だから人間は、与えられた思考を駆使して、生を肯定し続けなくてはいけないと思うのです。そしてそれはやはり、未来に向かわんとする子どもたちへのメッセージであるべきなのです。生きるべき理由を問わなくていいように。

 

今日のつぐみ

今日のつぐみ。つぐみにとっては初雪かな。まぁ見てないけど。
おっぱい飲んだ後の至福のとき。

+

ブログにも書いてある通り、Cielは2月5日までお休み中です。ご注意を。のりこ嬢がパリにて研修中。
ぼくは2月7日〜9日に東京へ。残念ながらスケジュールみっちり。なかなかのんびりといきません。

bgm: トントンドア / 空気公団