trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

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昨日は、熊本市役所、その後熊本日日新聞社へ。

昨年から「こうのとりのゆりかご」ついて調べている。児童福祉法・医療法・子どもの権利条約・刑法等、関係法制度についても勉強してきた。最近は関係者へのヒアリングを重ねていて、先日は熊本県庁へ。ようやくぼくがすべきこと・できることが見えてきた気がする。

熊本県は、昨年末に最終報告の取りまとめを行い、ホームページで公開している。こちら。
興味のある人はぜひ読んでほしい。慈恵病院が社会に投げかけてくれた問題はとても大きく、今後解決すべき課題はあまりにも多い。

31日に、熊本でシンポジウムが開催される。こちら(PDF)。
一応、今日が申し込み締め切り。(大きな声では言えませんが)「どうしても…」という人は嘆願してみてもいいかもしれません。空きはまだあるみたいです。あまりに知られていないので…。

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2月6日に、エフ・ディさんの「第二回『お勉強セミナー』」の講師をします。詳細はこちら。

あと若干名しか空きはないみたいですが、興味のある方は。
ぼくが今までやってきたことや考えていることの話と、せっかくデザインに興味のある人が集まるので、ゆりかごの話も少ししようと思います。うちの学生は来なくていいですよ。いつも話をしていることと、そう変わらないので。

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つぐみ、2回目の誕生日。

この後、ろうそくに近づきすぎて前髪をこがす…。

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昨日と今日はセンター試験の試験監督。朝から缶詰状態で疲労こんぱい。
3日前に渡された(とんでもなく)分厚いマニュアルにびっくりしたけど「予備」監督者ということで、のんきに構えて控え室に待機。…が、いきなり初日の1限目から名前を呼ばれ。体調をこわした先生が出てしまった。

マニュアルは「取扱注意」のシロモノなので内容は書けないけど、とにかく細かい取り決めがたくさん。「予備」という枕詞に安心して熟読はしておらず(自己責任)。他の先生と面識はなく、慣れない校舎だったので現場が想像できない。ぼくが担当する教室は160名くらい。ミスしたら全国ニュース…なんて思いながら久々に緊張。

試験中、時計をいぶかしげに見つめる子がいた。もしかしてと思ってマニュアルに目を通す。しばらく経って、その子の表情がますます曇ってきたので許可をもらって声をかけてみた。案の定、時計が壊れていた。大粒の涙がぼろぼろと…。マニュアルによると時計を貸してはいけないらしい。ので、少し工夫して対応。

終了後、その子はわざわざお礼を言いに来てくれた(できた子だ…)。他の教室では、体調が悪い中、懸命に我慢し続けた子も少なくなかったという。試験を受け始めた場合、退室すると追試は認められないからだ。全国55万人の公平性を保つが故の、緊張感あるドラマが様々。

一方、不思議な心地でもあり。まさか監督側に立つ日が来るとは。我が身となって分かったのは、少なくとも不正を見抜こうという気概じゃなかったこと。ぼくが受験した時もそうだったのかもしれない。監督者はいわば受験生と同席できる唯一の応援者だ。

今年から教育学部でも教えることになっている。「まちづくり基礎論」か「教育とコミュニケーションデザイン」という科目になると思う。今回センターを受けた人の中には志望者もいるだろう。二次試験もがんばってほしい。そして、困った時には遠慮しないで手をあげて。(3回受験に失敗した)先輩からのアドバイス。