trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

ごー
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ポスドク問題って知ってます? ポスドク=ポストドクター、つまりドクターを取得した人が路頭に迷うことです(ざっくり言うと)。詳しくはwikipediaで。

実際のとこは、ポスト、だけでなく、博士課程に在籍してる学生にも関わる問題で。↑に書いてあるように、旧文部省の施策で博士が増えたのはいいけど、研究職の枠(受け皿)はそれに追いついていなく。企業としても、なかなか博士は採用しにくいんですよね。年齢が高い割には社会経験が少ない、専門性が高いから?プライドもある。それよか、学部生やマスター(修士)の方が扱いやすかったり。

そもそも国には、現状の日本の大学院=高度職業人(ビジネスマン)を養成する機関、じゃないことを勘案して策を施してほしかったんですけどね。アメリカを盲目的に後追いした施策と言わざるを得ません。

一般的には、そういう旧文部省の振る舞いからなる社会的背景があるわけですが、さらに個人的には、その本人にもうちょいがんばってほしいなぁとも。たっぷり勉強してるわけだから、世の動向を鑑みながら、身の振り様を見極めて…とか、プライドなんて…とかとか思わないわけでもありません。

でも当事者の学生、特に文系はそう簡単な問題でもなく。ビジネス(市場)と直結しにくい専門性だったり、先生との関係だったり… そういうとこにも配慮しながら、真剣に悩んでいる人たちがたくさんいます。ぼく自身も(辞めちゃったけど)博士課程に在籍していたわけだから、その内情は少なからず分かります。理系(工学系)だし、研究職を目指してたわけでもないのであれですが。

そんな中、どこかが、何かしらのアクションを起こさなくちゃいけない時期には来ていて。おそらく真摯に研究職を目指してきた人たちほど、悩んでいて。何よりももったいない。貴重な人材は社会で活かさないと。

ということで、九州でドクターを最も輩出しているK大で、問題の最中にいる学生のために冊子を作ろうとなったらしいです。悩んでいる学生に少しでも希望を感じてもらうような、そういうガイドブックを作りましょうと。で、ぼくに声がかかり、編集会議に出席してきました。

当初はぼくのキャリアをヒアリング、という話だったんですが、編集・デザインというとこが一番の役割みたい。会議で気づくのもなんですが… そんな会議でした。笑
興味のある問題なんで、この機会に内情を詳しく探りながら、取り組んでみたいと思います。

会議の後、先生方と中州へ。おいしい水炊きを食した後、赤坂でポスドク?を交えて人生談義。飲み屋のおばちゃんの力のある一言も含め、とても勉強になりました。ホテルに戻ると、知人のコピーライターから「一瞬」会えたらと連絡。案の定?カフェで遅くまで…。

写真上:K大・箱崎キャンパスにて。飛行機が轟音を伴いながら頻繁に頭上を。ようこんなところで集中でき…略。
写真下:ホテル。最近福岡ではここばっかし。みなさんもぜひ(どこ?)。