trivial records

trivial recordsは2006年12月〜2011年7月に田北/triviaが綴っていたブログです。
すでに更新していませんが、アーカイブとして公開しています。

うみ

大陶磁器展へ。1日目。キャンセル待ちが出る程の大盛況!のパネルディスカッション…には出らずに、陶磁器をじつくり眺めました。個人的には残念ながらびびっと来るものはなかったけど、アタモは気に入った急須を見つけてご満悦。とにかく海鮮をたらふく食った一日でした。せっかくの天草だしねー

2日目。午前中、丸尾焼で少し挨拶をして、藤原さんの講演へ。ブランディングの話から天草謹製の目標まで。
藤原さん曰く「ブランドは、差別化→競争…ではなく、当たり前に戻していくプロセスにしか見いだせない」とのこと。至極共感。その中で、天草謹製というブランドは、審査機関を置くことで「作り手と使い手のコミュニケーション・ツール」として機能することを念頭に置いているそうです。今の時代において、地域ブランドが特に必要とする機能ですね。

例えば最近、東国原さんの顔のシールが貼られた商品が出回っていますが、これは旧来のブランディングです(ぼくの考えですよ)。非常にもったいないし、危険だなぁと。ちょっとしたきっかけで、消費者は離れていきます。お金と東国原さんのタレント性に依存したブランドなので、東国原さん本人にも過度の負担が強いられる。

以前話した「まちの臨界点」を想定していないんですね。この時の日記で言ってる「飲み会」というのが、生活の中でコアになる「コミュニケーションの機会」です。地域ブランドは、そのほとんどが企業のブランディング手法を援用しているだけなので、独自のコミュニケーションの仕組みが確立されてないんですね。ていうか、企業が金儲けしか考えてないというのがそもそもの問題なんですが。

宮崎の場合、そこらへんをきちんとマネジメントできたら、商品のクオリティも、消費者の安心感も、地域のアイデンティティも高まるはずです。イニシャルコストはかかりますけどね。これは宮崎県庁さんあるいは3セクの役目じゃないでしょうか。就任当時に、ブランドマネジメントを行う主体(宮崎県に属するNPOだとなお良)を立ち上げておけば、地域に還元できるコミュニティ・ビジネスとして成立していたでしょう。(今からでも遅くないですよ!)

 

収穫するのかよ!という感じで

閑話休題。午後から丸尾焼に移り、明後日朝顔の種の収穫。写真は、まだまだがんばってる朝顔。

 

みんなで収穫

こんな感じで収穫。

 

地道。。

種を集めている様子。じ、地道です。。みんなで黙々と…。右上の青いの着たのが日比野さんですね。10日に、金沢21世紀美術館で収穫祭があるんですけど、これ全部ですよ。おそろしい。。みなさん、ぜひぜひ手伝いに行ってください。熊本から2名は来て!とのことです。(ごめん、おれ無理。。)

作業後、黒田さんのお話を聞く。印象的だったのは、(モダニズムと解されている)「そぎ落としていったような形に見える」という質問に対して「かわいい、と言われるとうれしい」と答えられたこと。ここでの「かわいい」というのは、形が持つ必然性とともに垣間見える黒田さんの個性ですね。↑の藤原さんの「当たり前に戻していくプロセス」と通じるお答えです。

小国町に坂本善三美術館という、誇るべき美術館がありますが、この坂本善三氏も絵を描き続ける中で「当たり前に戻していくプロセス」を辿ります。氏が目指していたのは「日本らしさ」ではあるんですが。そのプロセスが「抽象化」なんですね。ここらの話はまた機会があれば。

で、夕方に解散。ほぼ同時に発ったんだけど、帰りの車中で「鹿児島に着いた」と日比野さんからメール。鹿児島が近いなんて!… やっぱ遠いなぁ天草。途中でメシ食ったりしたら4時間以上かかるもんなぁ。でも、27、28日にも行かなきゃなんですよね。。誰かぼくの代わりに行きませんか?(だめ?笑)
丸尾焼の工房で日比野さんと楽しい作業がありますんで、興味のある人は連絡くださーい。

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今冬開催に向けて、着々と?準備が進んでいる「日比野克彦 HIGO BY HIBINO」展。その模様がこちらの「HIBINO CHANNEL」から見れますよ。Iさん@KABの力作!
前半は、ぼくもちょこちょこ出てます。

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昨日。杖立の観光部会で、今後進めるべき4つの柱とその内容を提案。食・おみやげ・宿泊・イベント。今まで個別のコミュニティで進めていたことを、全体で束ねること。これが実現できたら、もう… 略。
夜は、食について杖立の若手の方と打ち合わせ。たのもしいなぁ。みんな楽しそう。いい感じ。

今日。昼から頭痛と嘔吐に悩まされ。時々あるんです。まぁ夜には完治するんですけどね。身体が弱ると、ネガティブ・スイッチがぽちっと入ります。(仕事の)不安材料が襲ってきます。一方、ぼくの身体が弱ると、アタモはポジティブ・スイッチがぽちっと入ります。はしゃぐんですよね。強制的に一緒にいる時間が増えるからかもしれません。「弱ってるよ、くっくっくっ…」と楽しそうに看病を。ほっぺをつついたり、口の前に手をかざして息をしてるか確認したり。(看病か?)

そうそう、赤ちゃんの性別が判明しました。たぶん?女の子だろうということです。大方の予想通りですね。アタモ家(5姉妹なんです)の遺伝子の勝ち。これで男の子だったらよほどちっちゃな… 略。

bgm: 週末 / suzumoku

高速

午前中。パソコンが欲しいという旅館さんに見積もりを持参。
杖立にいると、いろいろ頼まれるんですね。一番多いのはインターネット関係。「インターネットに繋がらなくなった」という電話はよくかかってきます。「パソコンが壊れた」「プリンタが動かない」というものも。トナー切れだけだった時には、ぼくはいったい… と思うこともありますが、こういうのが大事なんで、なるべく時間を割くようにはしています。

あれなんですよ。ぼくはこういう部分を「田舎のブラックボックス」だと言ってるんですけど、こういうとこに無駄にお金使ってることってよくあるんですね。ウェブサイトの運営コストも然り。そこにつけいる業者さんが、わんさかいます。田舎の方はよく分からないから、業者に言われた通りにお金を出してしまうんです。

杖立のようなとこは特に、未だにブロードバンド化されてませんから。ネットで調べようとしても、調べられない。調べ方も分からない。周囲に知識がある人もいない。そこで、都市では戦えない業者が田舎で商売を…というのが現実です。

例えば、ウェブサイトの運営コストを、とある旅館(杖立じゃありませんよ)で相談にのったことがあったんですが、60万/年、削減できたこともあります。あるいは、「デザインをタダで、その代わりサイトを介した予約の云%を払ってください」ていうサービスがあるんですが、こういうのもちょっと怪しかったり。(怪しくないところもありますよ)

とある業者は、フリー素材の画像を貼り付けただけのサイトを作り、見てくれと何の脈略もないところで、キーワードをがんがん入れといて「SEO対策万全」とか。んで、クライアントの旅館さんが、写真をちゃんとしてくれと言うと「お宅で用意できたものしか使えません」と。「予約の受付が始まってませんので、キャンセルはできません」とか。結局、その時に相談があって、ぼくが写真を提供したこともあります。

おまけに、その際「ありがとうございました」と言われて。あ、業者さんにですよ。おいおいと。その時はさすがにカチンときましたけどね。少なくもそれで「デザインができる」と言うなと。倒産するかも…という中でがんばってる旅館に、そりゃねぇだろうと。

そういう営みが、まちづくりの(大きな)足かせになるんですよ。文化も市場も育たない。地方の中小企業は(売り上げの)初期値が小さいし、マーケティングもなされてないので、サイトやパンフを「作るだけ」で何らかのリアクションがあるのは当然で。でもそれを「デザインによる効果」と言われても、違うだろうと。営業妨害する気はさらさらないんだけど、もっと健全に経営努力とスキルアップをしてくれ… あ、いつになくヒートアップしましたすみません。

今日の旅館のご主人は、70歳をこえている方なんですが、とても勉強熱心な方なんですね。「こう、電車でぱぱっとやりたいんじゃ」とノートPCを購入することに。すごいですね。すごいといえばぼくの祖父もすごいんですけどね。96歳になってパソコンを始めて、携帯メールも普通にしているみたいで。これからそういう高齢者の方が増えていくんでしょうね。

夜は福岡へ。九州酒… の仕事も第一段階を終えようとしていて。その打ち合わせ。やはり何かに挑戦しようとしている方達のお話を聞くのは、とても楽しい。写真は帰りの道すがら。

bgm: コンピューターおばあちゃん (youtube)